ギリフォトワークスとは?
about
写真をのこす、ということ
一枚の写真を見て、涙を流すことがあります。
全く知らない時代の、全く知らない女性のポー
トレート。
なんとも穏やかで、美しく、写真そのものとは
裏腹に決して色あせないその輝き――
私はその写真に魅かれていろいろと持ち主に
尋ねたくなりました。
この写真の女性は、持ち主――四十代くらいの
主婦――の亡くなった祖母で、大正〜昭和
という日本では時代の変わり目の頃に、
写真を好んでいた祖父がアメリカで
撮影したものだという。
この一枚で時代やファッションも
さることながら気がつくことがある。
![茨城県 結婚式 撮影 撮り方1](https://giriphoto.jp/wp-content/uploads/2017/03/about1.jpg)
「写真は撮影者と被写体の関係性がでる」
ふとそんな言葉を思い出しました。この女性が目
を向ける先には、愛する彼がいたのです。私は思
いました。写真で一番大切なことは、撮る側と撮
られる側とのつながりである、と……
被写体との関係性が強い人間がシャッターを押し
た写真は、技術やセンスを超えた力がある。私は
そんな写真の持つ力に魅了されているのかもしれ
ません。そこから生まれる衝動に素直でありたい、
そう思います。
もう一枚の写真は私の宝物です。満九十五歳で亡
くなった祖母と私の日常のなんでもない写真。
いつも肌身離さず持ち歩いています。
とにかく「おばあちゃん子」だった私は、顔立ち
も似て、いとこたちの中でも年下だったというこ
ともありとにかく可愛がられました。
そんな大好きなおばあちゃんとのツーショットの
写真。実はこの一枚しか残っていません。いつも
会っていたはずだし、たくさん残っていそうなも
のですが、これしか残っていません。この一枚の
写真は私の一番の宝物です。この一枚に祖母との
思い出がいっぱい詰まっているからです。
私はこの二枚の写真を見て涙を流しました。私の
写真に対する想いや考えは、
この両極の二枚の写真から成り立っています。
![茨城県 結婚式 撮影 撮り方2](https://giriphoto.jp/wp-content/uploads/2017/03/about2.jpg)
自分のルーツを知る、ということ
先日、数年前に他界している
祖父母の家を整理していると、
ある紙袋を見つけました。
その紙袋を見た時に、直感で
「中に写真が入っている」ことは
分かりました。
そこには父ですら初めて見る、
祖父母の結婚写真が
入っていました。
私にとってはこれ以上にない宝物です。
![](https://giriphoto.jp/wp-content/uploads/2017/03/about8.jpg)
「人と人との関係性」「当たり前の日常」
![茨城県 結婚式 撮影 撮り方3](https://giriphoto.jp/wp-content/uploads/2017/03/about3.png)
ウエディングフォトも例外ではなく、この
ニつから成り立っていると信じております。
単純だけど心が和む、撮りながら和んでい
る自分が写る。かっこつけることも無理す
ることも無い。
そのままその人と自分の人生が出てくるよ
うな、そんな写真が撮りたい。
そう思って今日もシャッターを押してます。
僕がこうして十年以上写真を撮り続けて
きたのは、この日この時、出会いがあっ
て、「瞬間を残す」という事を教えられ
たからなのかもしれない。
九年前のあの時、この日の事を想像でき
ただろうか?
娘から・・・今度は孫へ。
妻へ・・・そして子供へ。
変わらず確かな愛情を。
片桐 裕二
![茨城県 結婚式 撮影 撮り方1](https://giriphoto.jp/wp-content/uploads/2017/03/about1.jpg)
写真をのこす、ということ
一枚の写真を見て、涙を流すことがあります。
全く知らない時代の、全く知らない女性のポー
トレート。
なんとも穏やかで、美しく、写真そのものとは
裏腹に決して色あせないその輝き――
私はその写真に魅かれていろいろと持ち主に尋
ねたくなりました。
この写真の女性は、持ち主――四十代くらいの
主婦――の亡くなった祖母で、大正〜昭和とい
う日本では時代の変わり目の頃に、写真を好ん
でいた祖父がアメリカで撮影したものだという。
この一枚で時代やファッションもさることなが
ら気がつくことがある。
![茨城県 結婚式 撮影 撮り方2](https://giriphoto.jp/wp-content/uploads/2017/03/about2.jpg)
「写真は撮影者と被写体の関係性がでる」
ふとそんな言葉を思い出しました。この女性が目
を向ける先には、愛する彼がいたのです。私は思
いました。写真で一番大切なことは、撮る側と撮
られる側とのつながりである、と……
被写体との関係性が強い人間がシャッターを押し
た写真は、技術やセンスを超えた力がある。私は
そんな写真の持つ力に魅了されているのかもしれ
ません。そこから生まれる衝動に素直でありたい、
そう思います。
もう一枚の写真は私の宝物です。満九十五歳で亡
くなった祖母と私の日常のなんでもない写真。
いつも肌身離さず持ち歩いています。
とにかく「おばあちゃん子」だった私は、顔立ち
も似て、いとこたちの中でも年下だったというこ
ともありとにかく可愛がられました。
そんな大好きなおばあちゃんとのツーショットの
写真。実はこの一枚しか残っていません。いつも
会っていたはずだし、たくさん残っていそうなも
のですが、これしか残っていません。この一枚の
写真は私の一番の宝物です。この一枚に祖母との
思い出がいっぱい詰まっているからです。
私はこの二枚の写真を見て涙を流しました。私の
写真に対する想いや考えは、
この両極の二枚の写真から成り立っています。
![](https://giriphoto.jp/wp-content/uploads/2017/03/about8.jpg)
自分のルーツを知る、ということ
先日、数年前に他界している
祖父母の家を整理していると、
ある紙袋を見つけました。
その紙袋を見た時に、直感で
「中に写真が入っている」ことは
分かりました。
そこには父ですら初めて見る、
祖父母の結婚写真が
入っていました。
私にとってはこれ以上にない宝物です。
![茨城県 結婚式 撮影 撮り方3](https://giriphoto.jp/wp-content/uploads/2017/03/about3.png)
「人と人との関係性」「当たり前の日常」
ウエディングフォトも例外ではなく、この
ニつから成り立っていると信じております。
単純だけど心が和む、撮りながら和んでい
る自分が写る。かっこつけることも無理す
ることも無い。
そのままその人と自分の人生が出てくるよ
うな、そんな写真が撮りたい。
そう思って今日もシャッターを押してます。
僕がこうして十年以上写真を撮り続けて
きたのは、この日この時、出会いがあっ
て、「瞬間を残す」という事を教えられ
たからなのかもしれない。
九年前のあの時、この日の事を想像でき
ただろうか?
娘から・・・今度は孫へ。
妻へ・・・そして子供へ。
変わらず確かな愛情を。
片桐 裕二